一人暮らしの友達から「うちもドーミーにすればよかった」って言われます
2022.07.29
慶應義塾大学 環境情報学部1年 Sさん
出身は、山形県の酒田市です。山形の中では結構栄えてる、都会の方ですね。合格して実家を出るってなった時、両親はすぐに「寮、いいんじゃないか」って勧めてくれました。私のことを「自己管理能力がない」って判断したみたいです(笑)。
それで両親と一緒に、ここに見学に来たんですけど、ドーミー2(※)は開放感があるというか、明るい雰囲気だなって思ったんですよね。共用スペースがあるのも魅力でした。
※SFC生の間では、ドーミー湘南藤沢を「ドーミー」、ドーミー湘南藤沢2を「ドーミー2」と呼ばれている。
決め手は寮長さんの、お父さんみたいな笑顔ですかね。守ってくれる、親身になってくれる感じがして。両親も「あの寮長さんだったらいいんじゃないかな」って言ってくれました。
毎日が修学旅行のような生活
寮は生活するスペースなので「ちょっと話をするような友達が一人か二人できたらいいな」ぐらいに思っていて、正直、友達に関してはあんまり期待してなかったです。でも初日に、すぐ何人かと意気投合して、次の日にはみんなで「うぇーい!」って鍋パーティーしてました(笑)。
最近は一人暮らしの友達から「うちもドーミーにすればよかった、空いたらすぐ連絡して」って言われます。もっとルールが厳しいと思ってた人が多いみたいなんですけど、実際は食事付きの一人暮らしって感じだからイメージと違ったらしくて。しかも毎日修学旅行みたいに、ずっと友達と一緒にいられるんで。一人暮らしだとみんな寂しいんですよね、やっぱ。
落ちたら、別の人生を考えようと思っていた
山形県鶴岡市の「高校生バイオサミット」で賞を頂いて、AO入試の一次試験を免除されていたんですが、どちらにしろ参考資料として、他の人と同じように書類は提出しなくちゃいけなくて。内定が出たのが12月1日っていうギリギリのタイミングだったので、それまでかなり精神的に追い詰められました。一般の受験勉強も一応してたんですけど、あまり身が入らなかったですね。
「落ちたらもうバイオの道は諦めて、別の人生を考えよう」って思ってたぐらい、AO一本で命懸けでした。でも、それぐらいやってたから合格できたのかもしれません。面接も始まる前は吐いちゃうぐらい緊張してたけど、始まっちゃえばすごく楽しかったです。
自分のやりたいこと全部に手を出す
入試はバイオ一本でしたけど、入学してからは一つのことに縛られずに、自分のやりたいことを全部やろうって決めました。経営、コンサル、マーケティング、あとはデザインなどのアートにも興味があります。
SFCはそれらの授業を全部取れちゃうんで「自分がやりたいのは、これなんだな」ってものが見つかるまで、全部手を出してみたい。SFCには学生をやりながら起業してる子もいて「この商品売りたいんだけど、どう思う?」ってフィードバックを求められたり、ドーミーでも、デザインで生計を立てている人がいたりします。その子たちから実際の仕事について話を聞けるのもすごい環境だなって思いますし「みんなすごいな、自分も頑張らないとな」って、モチベーションにも繋がりますね。
将来は留学に行きたいので、二年の更新のタイミングでドーミーを出るかもしれません。家具を処分したりしなくていいから、留学とかもフットワーク軽く考えられますよね。バイオだったらアメリカ、デザインだったらヨーロッパかな。自分の専門分野はまだ決まってないですけど、みんなからいい影響をもらいながら「これだ!」って思うものを見つけたいですね。
受験生(AO入試)へのアドバイス
受験対策として、高校の先生方、ほぼ全員と面接の練習をやりました。自分の発した言葉がどう受け取られるのか、たくさんフィードバックをもらいたかったので。話す内容もガチガチに文章を固めるのではなく、自分の言葉で話せるように要点だけをまとめて、あとは会話にできるようにしてましたね。絶対来ないような質問も想定して、自分の中に答えを用意していました。そうすると会話の中で「あ、その話はここに繋げよう」ってことができると思うんです。
取材・2022年6月 文・大池容子 写真・白浜哲 取材・西泰宏
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