慶應義塾大学 2019年卒 　K・Tさん（女性）

大森学生寮で過ごした卒業生に、寮生活の選択理由や寮生との関わり、退寮後の経験などをインタビューしました。彼女の言葉からは、大森学生寮の安心感やコミュニティの温かさが伝わってきます。さらに、寮生活がもたらした成長や、寮長寮母との思い出も明かされています。

なぜ大森学生寮を選んだのですか。

両親は初めて実家を出ることを心配しており、セキュリティ面でも安心できる寮に入ることを強く希望していました。高校卒業当時、英語を熱心に勉強していたので、留学生とコミュニケーションの場を持てる良い環境なのではないかという提案もあり、三田・日吉どちらにもアクセスの良い大森寮へ入寮希望を出しました。

寮では寮生とどのように関わりを持っておりましたか。また、今でも寮生と会うことはあるんでしょうか。

同期とは学部問わず仲良くなり、みんなで外に遊びに行ったり、一緒にテスト勉強をしたりしていました。寮の食堂、共有スペースでは他学年の人とも顔を合わせることが多く、共通の知り合いがいたりすると割とすぐに仲良くなり、学部学年、国籍問わず一緒にご飯を食べる機会も多くありました。同性の友人とはお互いの部屋に行って夜中まで話すこともあり、修学旅行気分で過ごしました(笑)

卒業後も大学時代の友達で一番よく連絡を取っているのは寮で出会った人たちだと思います。カフェでお互いの仕事や生活について話すこともありますし、留学生が再来日した時には連絡をくれて卒業後に会ったこともありました。この前、生まれた赤ちゃんを連れて寮に遊びに行ったところ、寮長・寮母さんや後輩が娘をとても可愛がってくれました。

寮に入って良かったこと・印象に残ったエピソードを教えてください。

学部学年、国籍問わず多くの人と関わる機会を持てたことです。普通に大学に通っているだけでは出会えなかったであろう人たちから、それぞれの学生生活の話を聞いて良い刺激をもらったし、見える世界が広がった気がします。寮生と青春18きっぷで電車旅をしたことは良い思い出です。みんな違うバックグラウンドがあるので、旅行中に色々な違いに気づき、面白かったです(生活習慣、食文化の違いなど…)

大森学生寮での暮らしが役に立った経験はありますか。

寮生同士縦横つながりがあり、みんなそれぞれ別の道に進んでいるので、自分と違う人生を歩んでいる人の考えを聞いて、人生が豊かになっているなと感じることは多いです。実家を離れたことで両親のありがたみも分かりましたし、洗濯や掃除、料理など一通りの家事も経験することができたので、社会人になる前に寮生活を経験できて良かったと感じています。（掃除は自分の部屋以外清掃の方がやってくださるので圧倒的に楽です！！）

印象に残っている寮長寮母との思い出はありますか。

寮のキッチンで料理していた時にひどい火傷をし、寮長さん・寮母さんに車で病院まで連れて行ってもらったことがあります。その後も怪我の経過を心配してくれ、寮母さんに包帯を巻いてもらっていました。いつも気さくに声をかけてくれるお二人でしたが、その時から寮長さん、寮母さんと話す機会がさらに増え、日常的なことも色々お話するようになりました。就活で辛かったときもたくさん励ましてもらったし、いつも明るく見守ってくださっていて本当の親のように信頼しています。

大森学生寮の魅力を一言で表現するとしたら？

寮は私にとって第二の実家のような存在です。寮長さん、寮母さんが本当の親のように気にかけてくれていましたし、兄弟のように仲の良い友達とご飯を食べたり、お風呂に入ったりできます。また、部屋は一人ひとり分かれているので、一人で考え事をしたい、集中したいと思う時はプライベートな空間を確保できます。それぞれが望む距離感で、自分の時間と他人との時間を持てるので、一人暮らしと実家暮らしの良いとこ取りのようなかんじです。

ズバリ、また大森学生寮に入寮したいですか。

入寮したいです。大学に入るとバイト、サークル、学部など様々なコミュニティに属する分、広く浅い関係になりやすいです。でも、寮が安心できるホームとして心の支えになっていたと思いますし、寝食を共にした友人とは深い仲になれました。人と暮らす部分もありながら、一人暮らしで覚えることも身につけることができたので、段階的に成長できたと感じています。

ーーー ありがとうございました。